春菊（シュンギク）の栽培：土作り（肥料の施肥）- 春菊（しゅんぎく）栽培に必要な肥料
地植え栽培での春菊（しゅんぎく・菊菜）の育て方。今回は、春菊栽培の初回なので、土作りをします。春菊の育てかた（栽培方法）はマルチ栽培にします。
春菊（シュンギク・菊菜）の栽培に最適な時期は、秋冬です。種まき時期の適期（種の蒔き時）は、9月頃です。春菊は、比較的寒さに強い野菜なので、10月頃でも種まきできますが、播種時期が遅くなると成長が遅くなり、収穫時期まで時間がかかります。
なるべく早く育てて、年内に春菊を収穫したいという場合は、9月中に種まきするのがおすすめです。暖かいうちに種まきすれば、それだけ育つのも早くなります。
収穫時期にはこだわらず、種まきは涼しくなってからでもいいという場合は、春菊を越冬栽培させるという選択肢もあります。ただし、冬の春菊栽培には、保温が必要ですし、株のサイズもかなり小さくなります。（春菊の越冬栽培は、不織布べた掛け＋ビニールトンネルで保温。）
これから行う「土作り」は、春菊の種まき前の準備です。栽培区画に堆肥や肥料を入れて耕し、畝を作ります。春菊の栽培区画の大きさは、約60cm×60cmです。
春菊（シュンギク・菊菜）の栽培に使う肥料（施肥）
春菊の土作りに使う堆肥＆肥料は、堆肥が発酵牛糞堆肥1リットル（容量1リットルのひしゃく1杯分）、肥料は油粕が100ccです。（有機栽培の春菊には、有機質肥料の油かすがおすすめです。）
春菊（シュンギク・菊菜）は有機栽培で育てるので、堆肥と肥料も、有機堆肥、有機肥料を使います。用意した牛糞堆肥と油粕は、バケツに入れて混ぜた後、区画にまき、土と混ぜます。
春菊の畝の作り方（土作り後はシュンギク・菊菜の畝を立てる）：春菊のマルチ栽培
肥料を入れて土作りした後は、春菊（しゅんぎく・菊菜）の畝を立てます。畝立てには、移植ゴテとならし板を使います。畝の縁の部分を移植ゴテで押さえ、少し固めるようにすると、崩れにくい畝になります。
畝の上の面は、平らにならしておきます。畝の表面が凸凹していると、凹んだところに水がたまって、それが元で病気になることがあります。（たまった水に茎や葉が触れていると、傷みやすい。）
凹凸があると、春菊の種まきがしにくいということもあるので、なるべく平らにしておきます。
あとは、表面に黒のマルチシート（穴あきマルチ）をかぶせ、コーナーの部分をマルチ留めで固定します。畝の周囲は、マルチシートがめくれてしまわないよう、土を寄せておきます。
これで、春菊の種まき前の土作り（しゅんぎく・菊菜の肥料施肥と畝立て）は完了です。
最後に、防虫ネットを設置します。春菊（シュンギク・菊菜）の害虫予防・虫除け対策です。防虫ネットは、春菊の種まき後に設置すればいいのですが、あらかじめ設置しておくと後が楽です。（支柱を使ってトンネルを作り、その上に虫除けネットをかぶせる。）
防虫ネットを使ったトンネル栽培は、春菊だけでなく、大根や白菜、レタスなど、秋冬栽培の野菜でよく行います。トンネル栽培にしておくと、害虫除け・防寒対策になるので、覚えておくと便利ですよ。トンネルの作り方は、こちらの記事で紹介しています。
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