オクラの密植栽培(種まき後の間引きで3本仕立て、もしくは4本仕立てにする)

地植え栽培でのオクラの育て方。前回は、オクラ(丸オクラ、島オクラ)の種まきをしました。それから約1週間が経過。今回は、オクラの間引きをします。

オクラの間引き(丸オクラの密植栽培)

オクラは密植栽培で育てるので、間引きはほとんどしません。種から育てる野菜の場合、普通は間引きで1株だけ残して、その株を大きく育てていきますが、オクラは生育力が旺盛過ぎるので、あえて密植栽培にして、草丈を抑えるようにします。

発芽したオクラ(種まきから約1週間経過した島オクラ)

なぜ草丈を抑えるかというと、オクラは1株で育てると、高さが2m近くまで伸びてしまうからです。(露地栽培のオクラだと、草丈が伸びるのが早い。)オクラは草丈だけでなく、実が大きくなるのも速く、収穫が遅れると、すぐ筋張って硬くなります。(実が硬くなりにくい島オクラ、丸オクラを選んで栽培していますが、どの品種であれ、オクラは実が大きくなると筋張ってきます。)

密植栽培にすると、オクラが狭い場所で栄養を奪い合いながら成長するので、草丈を抑えられます。(管理や世話は、オクラの草丈が低い方が楽。)栄養が分散するということは、オクラの実の成長速度も遅くなるので、「採り遅れて実が硬くなってしまう」というリスクも減らせるわけです。

オクラの間引き:島オクラ(丸オクラ)の密植栽培

オクラの密植栽培は、マルチシートの穴1つあたり3~4株残すようにします。(密植栽培は、3株残す「3本仕立て」か、4株残す「4本仕立て」にすることが多い。)

発芽して子葉が開いたオクラ

オクラ(島オクラ)の種は、播種の時に1穴5粒まいているので、発芽した株はほぼ残すような感じになると思います。病気になってそうな芽や、弱弱しくて成長が見込めないような芽は間引きましょう。

オクラの間引き方

間引きの仕方は、オクラの株元にハサミをあてて、地際でカットするのが確実です。オクラの株を手で持って引き抜く、という間引き方法は、あまりおすすめしません。なぜかというと、引き抜く時に、隣のオクラの根を傷つけることがあるからです。(間引きは、残す株を傷つけないよう、慎重に。)

間引きしたオクラの芽

オクラの土寄せ(土を寄せて、オクラの株を安定させる)

間引きしたついでに、オクラの土寄せも行っておきます。土寄せとは、根元に土を盛ることです。オクラの株元に土寄せをしておくと、根元が補強されて倒伏防止になります。

オクラの土寄せ

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