メロンの露地栽培:主枝の摘心(親づるを摘心して、子づる・孫づるの発生を促す)- 露地ネットメロンの栽培管理
畑作栽培でのメロン(露地ネットメロン)の育て方。前回は、メロン(サンライズメロン)の苗の植え付けをしました。今回は、メロンの摘心です。摘心とは、中心の太い茎の先端を摘むことです。中心の茎は、主茎とも言います。メロンやスイカなど、つる性の野菜の場合は「親づる」と言います。

なぜ、メロン(露地ネットメロン)を摘心するのか?それは、脇芽の発生を促すためです。メロンは、主茎・親づるよりも、脇芽(子づる・孫づる)に実がつきやすいんです。メロンの親づるを摘心すると、上に伸びることができなくなり、その代わりに、脇芽が発達します。(親づるへ行く分の養分が、脇芽に配分されて、脇芽が盛んに伸びる。)

メロンの摘心方法(露地ネットメロンの摘心の仕方)
メロン(露地ネットメロン)の摘心時期は、本葉が6~7枚程度出た頃です。メロンの本葉は縁がギザギザしています。根元にある丸い葉は子葉(双葉)なので、本葉にはカウントしません。

摘心方法は簡単です。メロンの親づる(主茎)の先端をハサミでカットするだけ。これで中心の茎が伸びなくなり、脇芽(子づる)が出てくるようになります。(生育旺盛なメロンだと、摘心する前に、既に子づるが出ていることがあります。)


摘心後のメロンの栽培方法ですが、整枝しながら育てていきます。具体的には、太くて勢いのある脇芽(子づる)2~4本を残し、それ以外は摘んでしまいます。(余分な脇芽を摘んでおくと、残した脇芽に栄養を集中させることができる。)

メロンの子づるから出る「孫づる」に関しては、子づるの葉8~10枚から出た孫づるは摘みます。9~11枚目以降の孫づるに実が付いたら、その先の葉を2~3枚残して摘心します。実をつけ過ぎると、メロンの株が消耗するので、子づる1本につき、実は2~3個までにしておきます。
子づるも孫づるも、何本残すかというのは株の草勢にもよるので、成長具合を見ながら、摘むか残すかを判断しましょう。
このメロン(露地ネットメロン)の株は、子づるの成長が早く、結構伸びてきています。ツルは、空中栽培(立体栽培)で上に伸ばしていくので、ネットに誘引します。


以上で、メロン(露地ネットメロン)の摘心は完了です。
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