イチゴ(宝交早生)の育て方(苗の植え付け)

イチゴの植え付け

畝に肥料を入れて約15日。今回は、イチゴ(品種=宝交早生:ほうこうわせ)の苗を植え付けます。(宝交早生:みずみずしい食味が特徴のイチゴ。スーパーなどにはほとんど出回らない珍しい品種。病気に強く、育てやすいイチゴなので、家庭菜園初心者の方にも向いています。)

イチゴの栽培区画
宝交早生の苗

イチゴの栽培準備をしたのは、9月終盤。土作り&施肥、畝立てを行いました。

まず、苗の植え付け位置に穴をあけます。(マルチカッターを使う。)

イチゴの株間は約30cm
マルチに穴をあける
マルチのビニールを切る
マルチカッターを土に押し込む
イチゴの植え付け準備完了

あけた穴の深さや大きさを確認します。(穴にポット苗を入れてみて、確認するのもありです。)もし、穴が浅かったり、小さかったりする場合は、移植ゴテを使って調整します。

穴のサイズを確認する
穴の調整には移植ゴテを使う

穴の調整が済んだら、水を8分目まで入れます。苗は水が引いてから植えるので、それまで少し待ちます。

穴に水を入れる
苗は水が引いてから植える

イチゴの苗は繊細です。傷まないように、やさしく扱います。まず、苗の茎を指の間に挟み、ポットごと引っくり返します。

ポットを逆さにする
土がこぼれないよう、手で支える

ポットの中の土が崩れないよう、そっと取り出し、穴に植え付けます。

ポットからイチゴの苗を取り出す
穴に苗を植え付ける

イチゴの苗をよく見ると、「ランナー」というツルのようなものがついています。イチゴの実は、「ランナーの反対側」にたくさん付くので、植える時はランナーを畝の内側に向けるようにします。(ランナー:親株とつながっていた部分。イチゴはこれを伸ばし、次々と株を増やしていく。)

ランナーは、畝の内側へ向くように
苗4つを植え付けたところ

穴と苗の間に隙間があるとうまく育たないので、よけておいた土を戻して、隙間を埋めます。その際、苗の中心にある「クラウン」は埋めないようにします。イチゴは、このクラウンに成長点があるので、ここに土をかぶせてしまうと、うまく育つことができません。なので、クラウンが見えるよう、浅めに植え付けるようにします。

穴の隙間を土で埋める
苗の土と畝の土を密着させる
クラウンは土の上に出しておく

植え付けで余った土は、畝の下へ落としておきます。(マルチの上に土があると、雨で跳ね返った土が葉や茎などに付き、それが元で病気になることがあるため。)

余った土は、畝の下へ落としておく
マルチの上はきれいに保つ

苗を植え付けた後は、水やりをしっかりしておきます。(イチゴの株を畝に定着させるため。)これで、イチゴの植え付け完了です。

植え付け後の水やり
イチゴの植え付けできました

動画版はこちら

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