大根の栽培(種まき)&害虫対策

マルチング栽培での大根(品種:あじまるみ)の育て方。前回は、大根の区画に肥料をまき、土づくり(土壌消毒も含む)をして、畝を立てました。それから約15日が経過。今回は、大根の種まきです。

大根(あじまるみ大根)の種まき

大根の種まき時期は、中間地&暖地だと、4月頃の「春まき」と、9月頃の「秋まき」が主流です。が、私は秋まきの大根しか栽培したことがありません。なので、育てるなら、秋まきの大根をオススメします。(家庭菜園だと、栽培スペースが限られてますし、春夏は大根よりも、ナスとかトマトの方が育てやすいですからね。)

大根(短根系大根)の種

今年栽培する「あじまるみ大根」は、短形(短根系)と言われる大根の品種で、一般的な青首大根ほどは長くなりません。その代わり、横に肥大する(直径が太くなる)という特徴があります。料理なら、煮物や漬物がいいらしいですが、大根おろしとかでも全然イケると思います。

あじまるみ大根のイラスト

大根の種の蒔き方(種まき方法)

大根(あじまるみ大根)の種の蒔き方ですが、まず、約60cm×50cmの区画に穴を4つあけます。株間(穴同士の間隔)は、30cmくらいあるとよいです。

大根の種まきをする区画
大根の株間は約30cm
マルチカッターを使ってマルチを切る
大根の種まき準備完了

種は、マルチの穴1つにつき4粒まきます。深さは1cmくらい。大根のように種が小さいものは、爪楊枝などを使って、1cmの深さまで押し込むようにします。

種まきには爪楊枝を使う
穴に大根の種をまき、土に埋め込む

大根の種をまいたら、種に土をかぶせ、手で上から押さえます。「土をかぶせて手で押さえる」のを鎮圧といいますが、この「鎮圧」が種のまき方では重要なポイントになります。

大根の種に土をかぶせる
種の鎮圧完了

土を押さえることで、種と土が密着します。すると、土の中の水分が種にしっかり行き渡るようになるので、発芽率がアップします。土が固められることによって、土中の水分の蒸発が抑えられるので、種の乾燥も防げます。

鎮圧後は、土が湿る程度に水やりをします。水は、やり過ぎに注意しましょう。水を与えすぎると、大根の種が腐ってしまいます。

ジョウロ
大根の種に水やりをする

大根(あじまるみ大根)の害虫対策:トンネル&防虫ネットで虫除け

最後は、大根(あじまるみ大根)の害虫予防・虫除け対策です。大根は「アブラナ科野菜」なのですが、このアブラナ科野菜というのは、虫がつきやすいという特徴があります。なので、畝に防虫ネットを張って、虫除けにします。(支柱を使ってトンネルを作り、その上にネットをかぶせる。)

トンネル用の支柱(ダンポール)
防虫ネット

トンネル用の支柱(ダンポール)は、畝の内側に向かうよう斜めに刺し込みます。刺し込む深さは20~30cmくらい。土が硬いと、少し力が必要かもしれません。支柱を立てる数は2本です。

支柱を大根の区画に刺す
支柱は2本立てる

支柱を立てたら、その上に防虫ネットをかぶせ、トンネル状にします。ネットには、中心線が分かるように、色付きのラインが入ってると思うので、それを畝の真ん中に持ってくるようにします。

支柱の上に防虫ネットをかぶせる

防虫ネットは、3ヶ所に結び目を作り、その結び目にUピンを引っかけ、ピンを地面に刺して固定します。ピンを直でネットに刺してしまうと、穴が空くので注意して下さい。

防虫ネットの3ヶ所に結び目を作る
結び目にUピンをかけ、地面に刺す
畝の中央側のネットも、Uピンで固定する

支柱側のネットの固定は、トンネルパッカーを使います。この留め具を、ネットの上から支柱にはめ込み、固定します。トンネルパッカーは、「ツメ」が付いてる方を下にして使います。(ツメを地面に少しくい込ませる。)

支柱側のネットの処理
トンネルパッカー
トンネルパッカーを支柱にはめ込む
防虫ネットの裾をトンネルパッカーで固定

防虫ネットが余っている部分は、軽く縛ってまとめておきます。

防虫ネットの余りは、縛ってまとめる

防虫ネットの上の部分は、ネットがズレないよう、洗濯バサミでとめます。これで、大根(あじまるみ大根)の種まき&害虫対策は完了です。

防虫ネットの上は、洗濯バサミで固定

トンネル栽培は、キャベツや、玉レタス、茎ブロッコリーなど、秋冬野菜でよく行います。害虫除け・防寒対策になるので、覚えておくと便利ですよ。トンネルの作り方は、こちらの記事でも紹介しています。

動画版はこちら

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