いちごの育て方(宝交早生いちごの露地栽培):苗の植え方&防虫トンネル
自家栽培でのいちごの育て方。前回は、露地栽培のイチゴの土づくりをしました。それから約2週間が経過。そろそろ、いちごの苗を植え付ける時期になったので、その植え方を解説します。
![いちごの育て方(露地いちごの苗の植え方)](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-a.jpg)
いちごの栽培区画は、約70cm×50cmの大きさ。栽培する品種は、宝交早生(ほうこうわせ)というイチゴです。
![いちごの栽培区画(宝交早生いちごの栽培スペース)](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-b.jpg)
宝交早生いちごは、病気に強い露地栽培向きの品種で、家庭菜園初心者の方にもおすすめのイチゴです。いちごの栽培というと、難しいイメージがあるかもしれませんが、宝交早生は育てやすい品種です。(宝交早生いちごは、栽培管理の手間があまりかからず、比較的簡単に育てられます。)
露地いちご(宝交早生いちご)の土づくりの様子は、以下のリンク先をどうぞ。肥料は牛糞と鶏糞を使っています。いちご栽培の肥料は、苗を植える時期の2~3週間前にいれておくとよいです。
いちごの苗の植え方(宝交早生いちごの植え付け)
露地栽培のいちごの植え方ですが、まず、植え付け場所に穴を4つあけます。いちごの苗同士の間隔(いちごの株間)は、約30cm必要なので、穴の間隔は30cmあけておくようにします。
![いちご(宝交早生いちご)の株間は30cm必要です](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-c.jpg)
植え付け穴の穴あけには、マルチカッター(穴あけ器)を使用します。あけた穴の土は、いちごの苗を植え付けた後に必要となるので、横によけておきます。
![いちごの植え付け穴のあけ方](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-d.jpg)
![穴の中の土は横によけておく](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-e.jpg)
いちごの植え付け穴をあけたら、あけた穴の深さや大きさを確認します。穴に、いちごの苗をポットのままいれてみましょう。実際に入れてみれば、確認しやすいはずです。
![いちごのポット苗を、植え付け穴に入れてみる](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-f.jpg)
植え付け穴にいちごの苗を入れてみて、穴が浅すぎるor深すぎるとか、大きすぎるor小さすぎるなど、不具合がある場合は、植え付け穴を調整します。穴の調整には、移植ゴテを使うとよいです。
![植え付け穴の調整には移植ゴテを使う](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-g.jpg)
穴の調整が済んだら、水を8分目まで入れます。いちごの苗は、水が引いてから植え付けるので、それまで少し待ちます。
![植え付け穴の8分目まで水を入れる](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-h.jpg)
![いちごの苗は、水が引いてから植え付ける](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-i.jpg)
いちごの苗は繊細です。植え付ける時に、折れたり、傷がついたりしないよう、やさしく扱います。苗の植え方は、まず、いちごの茎の部分を指の間に挟み、ポットごと引っくり返します。
![いちごの茎を指の間に挟む](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-j.jpg)
![いちごのポット苗の上下を逆さにする](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-k.jpg)
いちごの苗をポットからそっと取り出し、穴に植え付けます。いちごのポット内の土は、なるべく崩さないようにします。
![いちごの苗を丁寧に植え付ける](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-l.jpg)
いちごを植え付ける時のランナーの向き(いちごの植え方の重要ポイント:その1)
いちごの苗には、植え付けに適した「向き」があります。植え付けるいちごの苗をよく見てみましょう。いちごには、「ランナー」というツルのようなものがついています。
![いちごの苗の植え方](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-m.jpg)
いちごの実は、このランナーの反対側に多く付く傾向があるので、植え付ける時は、ランナーを畝の内側に向けるようにします。なぜかというと、いちごの実がつく方(ランナーの反対側)を通路側に向けた方が、収穫や世話がしやすいからです。(いちごのランナーとは、苗の親株とつながっていた部分です。いちごはランナーを伸ばして、次々と株を増やしていきます。)
![いちごの植え方では、ランナーの向きが大事](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-n.jpg)
いちごのクラウンは埋めない(いちごの植え方の重要ポイント:その2)
いちごの苗と、植え付け穴の間に隙間があると、いちごがうまく育たないので、よけておいた土を戻し、穴の周囲の隙間を埋めます。その際、苗の中心にある「クラウン」は埋めないようにします。
![土を戻して隙間を埋める](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-o.jpg)
イチゴは、このクラウンに成長点があって、クラウンから葉やランナーなどが出てきます。なので、クラウンを土に埋めてしまうと、いちごがうまく育ちません。いちごの植え付けでは、クラウンを土の上に出しておくことが重要です。苗は「浅めに」植え付けるようにしましょう。
![いちごのクラウンは土に埋めない](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-p.jpg)
いちごの植え付け後(畝をきれいにして、水やりをする)
いちごの植え付けで余った土は、畝の下へ落としておきます。残った土がいちごの葉などに付くと、いちごが病気になることがあります。マルチの上はきれいにしておきましょう。
![いちごの植え付けで余った土は、畝下へ落とす](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-q.jpg)
いちごの苗を植え付けた後は、水やりをしっかりしておきます。(イチゴの株を畝に定着させるため。)
![植え付けたいちごに水やりをする](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-r.jpg)
露地いちごの区画に、防虫トンネルを設置する
いちごの苗を定植した後は、虫がつかないよう、トンネル支柱を立てて、防虫ネットを張ります。(支柱を使ってトンネルを作り、その上にネットをかぶせる。)
![いちごの畝に、トンネル用の支柱を立てる](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-s.jpg)
![トンネル設置に使う防虫ネット](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-t.jpg)
トンネルの端は結び目を作り、その結び目にUピンを引っかけ、ピンを地面に刺して固定します。ピンをネットに刺してしまうと、穴が空くので注意して下さい。
![防虫ネットの端に結び目を作る](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-u.jpg)
![結び目にUピンをかけ、土に刺す](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-v.jpg)
もう片方の端は、結び目を2つ作って、Uピンで固定します。(ネットを長めにしているのは、この先に植える秋冬用の苗が残っているから。)
![反対側の端は結び目を2つ作る](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-w.jpg)
![Uピンを使って地面に固定する](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-x.jpg)
支柱側のネットの固定は、トンネルパッカーを使います。この留め具を、ネットの上から支柱にはめ込み、固定します。トンネルパッカーは、「ツメ」が付いてる方を下にして使います。(ツメを地面に少しくい込ませる。)
![支柱側のネット](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-y.jpg)
![トンネルパッカー](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-z.jpg)
![トンネルパッカーを支柱にはめこむ](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-za.jpg)
![ネット下からの害虫の侵入を防ぐ](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-zb.jpg)
防虫ネットが余っている部分は、軽く縛ってまとめておきます。
![ネットの余りをまとめる](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-zc.jpg)
あとは、トンネルの上の部分がズレないよう、洗濯バサミでとめます。これで、いちごの苗の植え付け&トンネル設置は完了です。
![いちご(露地いちご)の苗の植え付け完了](https://www.vege-try.net/wp-content/uploads/2020/10/plant-strawberry-seedlings-zd.jpg)
動画版はこちら
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